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「伝統の手技を学ぶ」第13回ナデシコプログラムレポート 2024 Miss SAKE 秋田 広瀬香織

「伝統の手技を学ぶ」

皆さま、ごきげんよう。

2024 Miss SAKE 秋田 広瀬香織です。

第13回ナデシコプログラムを5月11日に東京都中央区日本橋にございます小津和紙さま、華硝さまにて実施していただきましたのでご報告いたします。

◎和紙から学ぶ日本文化

皆さんは和紙についてどのようなイメージをお持ちですか?

私はなにか特別なお手紙を書くときに使う、高級なものだと思っています。

今回は1653年創業と大変長い歴史を持つ小津和紙さまにて和紙について学ばさせていただきました。

・そもそも和紙って何?
現代で日常的に使われている白くてツルツルした紙は一般的に洋紙と言われています。和紙と何が違うのか教えていただきました。

 

【原料】和紙:植物の靭皮繊維(楮、三椏、雁皮) 洋紙:木材パルプを原料

【強み】

和紙:長期保存に向いている(日本で最古の和紙は702年のもの)、繊維が太く、強度が高い

洋紙:大量生産しやすいため安価である、にじまない

 

【弱み】

和紙:原料や量産がしにくいため、高価である、にじむ(米の粉を混ぜることによって予防できる)

洋紙:繊維が短く、強度が低い、変色しやすい(主に黄変、まわりがボロボロになってくる等)

 

私は勝手に和紙は脆いものだと思っていたので、大変驚きました。

紙には様々な種類があり、適材適所で使うべきと教えていただきました。

 

また、正倉院の展示は書物を守るための虫干しであるという裏話も教えていただきました。

さらに、博物館では最高級である「大高檀紙」も見せていただきました。

1シート17,000円と中々手が出ませんが、天皇家が命名の際に使われたと聞き、新しい家族が増えた方への贈り物にぴったりだと思いました。

 

  • 手漉き体験!和紙づくりにチャレンジ!

皆さまは紙作りを経験したことありますか?

今回はA4サイズのものにチャレンジ!

はじめにレクチャーしていただき、いざチャレンジ。

簡単そうに見えますか?

これが本当に難しい。

角度、力の入れ方、水の量…

すべての工夫が必要になります。

私は元々不器用でしたので、先に挑戦したファイナリストの動きを見ながらなんとか…

形になりました!!!うれしい!!!!

よれてしまったところがありますが、これはまた山のように見えて良いかなと思っています!

小津和紙さま、貴重な経験をありがとうございました。

◎江戸切子から学ぶ日本の巧技

皆さまは江戸切子がどのようなものか御存知ですか?

私は青いコップで柄が入っているものと思っていました。

今回は日本橋にございます華硝さま(小津和紙さまちかく)にて江戸切子についての講義と柄入れの体験をさせていただきました。

  • そもそも江戸切子とは?

皆さま、江戸切子はどうしたら江戸切子と名乗っていいかの条件を知っていますか?

私は全く知りませんでした。

 

江戸切子と名乗るためには

  • 東京で柄入れされているもの(ガラスは他の産地でも可)
  • 伝統模様が入っているもの

どちらもクリアしている必要があるようです。

そのため、過去には琉球グラスとのコラボもあったとのことでした。

びっくり。奥が深いですね。

現在2代目しか制作できない米つなぎの花瓶を見せていただきました。

なんだか万華鏡のようですね。

なんとこの柄、下書き等はなく縦横線の目盛りがあるのみで作られています。

職人技とはこのようなことをいうのでしょうね。

感動いたしました。

 

  • 江戸切子、柄入れ体験

角度、研磨する歯に当てる強さが大変難しく、柄が…伸びてしまいました。

たった10本の線を入れるだけでどっと疲れてしまいました。

職人の皆さまはこれくらいの大きさでしたら大体2時間ほどで仕上げるそうです。

集中力がすごい…

自分のと見比べ見るといかに難しい伝統技術であることか実感いたします。

この輝き…

なんと、華硝さまの製品はたわしで磨いても傷がつかないのです!

その秘密は磨きの工程!

 

通常は大量生産時短のため、薬品で磨いています。これを酸磨きといい

① 硫酸とフッ化水素という薬品に

②曇りガラスの状態のものを

③つける → 完成

 

という工程で行うのですが、華硝さまでは手磨きで行っています。

そのため柄入れよりも磨きのほうがお時間がかかっているとのこと!

「色」→ あせていないかどうか

「手触り」→カットのエッジはあるかどうか

「透明感」→透明度は高いかどうか

すべてこだわり抜いて作られた魂の一品であるということがわかりました。

光に当てると大変美しいです。

華硝さま貴重な経験をありがとうございました。

眼福でした。

◎面談

Miss SAKE事務局の大西会長、中村さまにファイナリスト選考会へ向けての面談をしていただきました。

普通に生きていたら経験できなかったたくさんの経験をさせていだいていることを胸に日々自己研鑽に励みたいと思います。

面談を通し、改めて2024 Miss SAKEの仲間のことが大好きになりました。

お忙しい中たくさんの学びをありがとうございました!

 

 

 

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