Miss SAKE News/Blog

日本酒蔵ツーリズム推進協議会 令和6年度総会と懇親会に2023 Miss SAKE Japan 山田琴子が参加いたしました

皆さま、こんにちは。

2023 Miss SAKE Japan 山田琴子です。

6月24日に日本酒蔵ツーリズム推進協議会 令和6年度 総会と懇親会に参加させていただきましたので、この日の様子を共有させていただきます。

 

日本酒蔵ツーリズム推進協議会とは?

日本酒蔵ツーリズム推進協議会は、国内外の方々を対象とした「酒蔵ツーリズム」の振興を通じて、酒蔵とその周辺地域の観光振興および経済的発展に寄与することを目指されております。

また、この取り組みを通じて、日本産酒類の消費拡大と価値向上を促進することも重要な目標とされております。

酒蔵ツーリズム推進協議会は、副会長を弊社団顧問の株式会社 佐浦 佐浦弘一様、常任理事を弊社団顧問の株式会社コーポ幸 平出淑恵様と、SAKE MadamとしてMiss SAKEを応援くださっております手島麻記子様が役員として携わられております。

昨年度は、日本酒蔵ツーリズム推進協議会の総会に私と2023 Miss SAKE 準グランプリ 齋藤ひかりさんが参加させていただきました。

その時のブログはこちら:

私達Miss SAKEも全国各都道府県に縁のある県代表がそれぞれのふるさとにて、酒蔵さまへの観光の誘致をお手伝いさせていただく機会が増えてきておりまして、インバウンドのお客様が多くいらっしゃるいま、酒蔵ツーリズムをより一層活発にし、地元へ貢献したいという気持ちでいっぱいです。

 

日本酒蔵ツーリズム推進協議会さまのイベントでは、昨年10月にございました「ツーリズムEXPO」に私と、準グランプリ 齋藤ひかりさん、森川裕希恵さんで参加をさせていただきました。

赤煉瓦酒造工場での令和6年度 総会

今回の総会は、伝統的酒造りのユネスコ登録への思いを込め、日本酒の歴史にとって大変重要である現存する重要文化財である「赤煉瓦酒造工場」にて開催されました。

https://www.jozo.or.jp/redbrick/

赤煉瓦酒造工場は、国による醸造技術の研究・発展を目指し、明治37年5月に創設された大蔵省醸造試験所の清酒醸造試験工場として設立されました。

この施設は、醸造試験所の酒類研究の試験醸造だけでなく、酒類醸造講習の実習工場として日本中に多くの日本酒人材を送り出してきました。

この日の総会の次第は以下の通り。

  1. 会長挨拶:会長 細野助博様
  2. 来賓挨拶
    1. 国税庁 酒類業復興・輸出促進室長 保井久理子様
    2. 日本ジョージア商工会議所理事長(前駐ジョージア特命全権大使) 上原忠春様
  3. 協議
    1. 令和5年度事業報告・収支決算
    2. 令和6年度事業計画・収支予算
    3. その他
  4. 新規会員の紹介
  5. 講演:「能登半島自身 被災した能登酒造の復興に向けて」石川県酒造組合会長/車多酒造社長 車多一成様
  6. 事務局より
  7. 副会長挨拶:副会長 佐浦弘一様

 

会は、赤煉瓦酒造工場のボイラー室にて会長 細野助博様のご挨拶により始まりました。

その後、国税庁 酒類業復興・輸出促進室長 保井久理子様よりご挨拶がございました。

保井様は、インバウンドの訪日客が増えている中で、訪日外国人の方に日本産酒類の認知とそこから広がる輸出拡大のための支援を国税庁として行っていきたいという旨をお話くださいました。

例えば、国税庁での酒蔵ツーリズムのための酒蔵などへの補助金の設定や、小中学校にてALTや留学生、観光業の方にもっと酒蔵ツーリズムという観光の選択肢を紹介していくなどユネスコ登録へ向けた認知度の醸成や登録後の魅力発信のためのますます様々な促進活動を行っていくというお話で、私もお話を伺いこれからの酒蔵ツーリズムの可能性に大変胸が熱くなりました。

続いて、日本ジョージア商工会議所理事長(前駐ジョージア特命全権大使) 上原忠春様より、ジョージアと日本酒についてご紹介をいただきました。

北海道くらいの面積であるジョージアでは、東部の地方でブドウがよく育ち、なんと8000年前よりワインが造られていたそうです。そのため、ジョージアでのワインツーリズムの大変歴史も長く活発で、お酒造りを見学するという文化が浸透しているとのことでした。

上原さまが大使だった時に、日本酒と日本の酒蔵についてジョージア人の方にご紹介された際に、「日本には隠れた宝石のようなお酒がたくさん各地にあるんだね」と言われたことがあるそうで、まさに酒蔵ツーリズムはそんな日本各地のまだ知られていない宝石を探すような楽しさがあるということに私も気付かされました。

上原さまは、当時大使公邸にて100名程度のジョージア人の方を招いた利き酒会を何度も開催されたこともあるそうで、そんな直接世界にて日本酒の普及に貢献されていらっしゃる方のお話を伺えましたのは大変光栄でした。

2025年には、ジョージアにてJapan Fairも計画されているそうで、そこでもっと多くのジョージアの方に日本酒を楽しんでいただく機会を作り、日本酒とジョージアのお料理とのペアリングもジョージアの方に楽しんでもらいたいとお話しされておりました。

ご挨拶ののち、日本酒蔵ツーリズム推進協議会 事務局長 杉野正弘様より協議内容のご説明がございました。

令和5年度の事業報告では、昨年度私も参加をさせていただきましたツーリズムEXPOへの出展や、セミナーの開催、それ以外の調査やプロモーション事業などのご説明がございました。

その後、今年度の事業計画のご説明をいただきました。今年度は、継続して研修やプロモーション、調査などを行うことに加え、オセアニア、シンガポールなどお酒の輸出の可能性が高い海外の国での展示会での酒蔵ツーリズムのご紹介を行っていくとのことでした。

最後に、杉野様より、今年度はより一層酒蔵ツーリズムに賛同いただける酒蔵さまや一般企業の会員を増やしてより仲間を増やす年にしたいというお話をいただきました。

 

続いて、新規会員の方のご紹介がございました。

新規会員の方は以下の通り:(敬称略)

酒蔵:株式会社 南部美人、株式会社 米澤酒造、玉乃光酒造株式会社、下関酒造株式会社、奈良県酒造組合、賀茂鶴酒造株式会社、鶴見酒造株式会社

関連企業:酒ストリート株式会社、株式会社アンカーマン、万代タクシー株式会社、株式会社 SAKE FRONTIER、スマイルブリューカンパニー、株式会社しょくスポーツ、株式会社フィールドデザイン、株式会社en、豊洲社中株式会社、Hapi Hapi Media Design Inc.、セントマティック株式会社、株式会社CARTA MARKETING FIRM、Connectiv株式会社、レシップ株式会社

個人:山口吾往子さま

講演「能登半島自身 被災した能登酒造の復興に向けて」

講演では、石川県酒造組合会長/車多酒造社長 車多一成様より能登半島地震の際の酒蔵さまのリアルなお話をいただきました。

講演の内容を簡単にご紹介いたします。

石川県は112万人が住む県ですが、その中で石川県北部である能登に住まわれている方は16万人になるそうです。その16万人の方の人口は大変多くの方がご高齢で、老齢化人口が50%以上のところもあるそうです。

今回、大きな被害にあわれた奥能登にございます酒蔵は11蔵ございます。

奥能登こちらの酒蔵さまの特徴は、奥能登の伝統的な「いしり文化」の食にあう重みがあるお酒を小規模生産されているところが多いそうです。

能登半島地震が起きたあとと前の街や酒蔵の様子を車多様が見せてくださいました。人で賑わっていた輪島の朝市はほとんどが焼けてしまっており、多くの酒蔵さまも蔵が崩壊してお酒が造れない状況になっていました。

車多様の言葉で私が大変驚いたのは、この瓦礫の写真はつい最近のもので6ヶ月経っても瓦礫の撤去まで手が回っておらず、この崩壊した状況のままほとんどのものが残っているということです。

地震発生から半年が経ち、何かしら復興への変化がきっとあるのだろうと思っていた私にとって大変衝撃的な事実でした。いかに、復興が長く大変な工程であるかを理解したと同時に、長い長い目で継続的に応援をし続ける重要性を強く実感いたしました。

震災後、石川県酒造組合連合会では、様々な支援活動が行われたそうです。

発酵中であったもろみの搬出、残っているお酒の救出には、県外からも多くの酒蔵さまがきてくださったそうです。また、奥能登の酒蔵と県内南部の被害が少ない酒蔵とのマッチングによる委託醸造を行うことで、県内にて助け合う大勢をとられました。

このマッチングにて誕生したコラボのお酒も現在販売されているとのことで、皆様も是非この日本酒を飲んで酒蔵さまを応援いただけたらと思います。

また、連合会にて義援金口座を設置したことにより、1億円以上の支援があり、そのお金で現在奥能登の11蔵を支援されているそうです。

 

また、以前もご紹介させていただきましたが「つなぐ石川の酒」として石川県の県内18蔵が統一したラベルにて利益の200円を寄付するという復興支援酒を作成されております。

このお酒のラベルは、くまもんの産みの親である小山薫堂さんのテレビ番組の協力のもとデザインされたそうです。

私もデザイナーとして、このような形でもいつか酒蔵さまの力になれるようより一層デザインのスキルも磨いていきたいなと感じたエピソードでした。

https://www.ishikawa-sake.jp/p101.html

最後に、車多様より再度能登への数年にわたる継続した支援の必要性について教えていただきました。復興は一朝一夕で終わるものでなく、崩壊してしまった酒蔵は1から建て直し、お酒を販売するまでは5年以上はかかるだろうとのことです。

そんな中、私たち消費者にできることは、委託醸造やコラボレーションにて造られている石川のお酒をまさに「飲んで応援」することなのではないでしょうか

是非、みなさまもお酒を飲む際には能登の酒蔵へ思いを乗せて、石川県のお酒を一杯いただいてみてください。

赤煉瓦酒造工場の見学

講演ののち、最後に事務局長 杉野正弘様よりご挨拶があったのちに、副会長 佐浦弘一様よりこの総会へ込めた思いを伺いました。

今回の総会を赤煉瓦酒造工場にて開催した経緯は、これからユネスコに伝統的酒造りが登録された時を見越して、その時にこの赤煉瓦酒造工場のような日本酒に関わる重要な保存されている施設を是非活用していきたいという思いが込められているそうです。

この会場もまさにお酒の歴史が詰まった酒蔵ツーリズムの会場であるということに気づき、このような機会を作ってくださった皆様に感謝の気持ちが湧いてきました。

 

総会ののち、赤煉瓦酒造工場を現在管理くださっている公益財団法人日本醸造協会の方がいらっしゃり、工場内のツアーを実施いただきました。

この赤煉瓦は、イギリス積、ドイツ積、長手積などいくつもの世界中のレンガ技術を合わせて造られているそうです。

麹室は、赤煉瓦に白い色が塗られたレンガが使用されておりました。ここでは、当時の実習の様子の写真も拝見でき、昔の方がこの同じ空間で作業をされている光景を思い浮かべながら見学をいたしました。

また、大変面白いなと思ったのが、地下室にございました「日本酒百年貯蔵プロジェクト」です。こちらは、酒類総合研究所 長期熟成酒研究会が日本中の様々な日本酒をこの地下倉庫にて100年熟成させる研究をおこなっているものです。

このプロジェクトは約20年ほど前に始まったそうなので、この日拝見したものはおおよそ20年古酒になるそうですが、こちらのお酒はこのままさらに80年熟成がされるそうです。

是非100年たったお酒がどうなったのか、あと80年長生きをして見届けたいと思いました。

見学ののち、会場を移動し、懇親会にも参加をさせていただきました。

酒蔵ツーリズム推進協議会の会員の方は、この1年間おせわになりました酒蔵さまや関連企業さまも多くいらっしゃり、皆さまとこの一年の思い出とこれからの日本酒への期待のお話をさせていただきました。

特に印象的だったのは、皆様が心から楽しそうに日本酒と酒蔵ツーリズムのこれからの未来やどんなことを起こしていきたいかを話されている時のエネルギーと熱です。

このような心から酒蔵ツーリズムを盛り上げたいという皆様とご一緒させていただき、今後の計画などを一緒に議論したこの時間は私にとっても大変忘れられない、有意義で楽しい時間となりました。

酒蔵ツーリズム推進協議会の皆さま、この度は総会と懇親会に出席させていただきましてありがとうございました。

今後も継続して、Miss SAKE一同、日本中の隠れた宝石である日本酒をご紹介できますよう励んでまいります。

 

2023 Miss SAKE Japan

山田琴子

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