皆様、こんにちは。
2023 Miss SAKE 準グランプリ 森川裕希恵です。
色とりどりの紫陽花が街を彩る季節となり、梅雨入り前の晴天に恵まれた6月7日、8日の二日間、石川県金沢市にあります福光屋様にて「老舗酒蔵テイスティング×Miss SAKE」に出演させていただきました。
寛永2年(1625年)創業の福光屋様は、金沢で最も長い歴史を持つ老舗酒蔵様。
加賀百万石の歴史や伝統文化が色濃く残る、美食や芸術を満喫できる金沢の街中にあり、豊かな環境で発展を遂げられてきた福光屋様の酒造り。契約栽培米の使用や、長期熟成酒の研究の他、2001年には、生産高万石単位の酒蔵では日本初となる純米酒のみを生産する“純米蔵”を実現しました。
福光屋様の仕込み水は「百年水」と呼ばれ、霊峰白山に降った雨が地中深くに染み込み、何層にも重なった貝殻層をくぐり抜け、カルシウムやマグネシウムなど、酒造りに最適な成分を染み込ませながら100年もの歳月をかけて酒蔵へ辿り着くのだそうです。
福光屋様では敷地内に水汲み場を開放していらっしゃり、なんと誰でも自由にこの百年水を汲みに来ることができます。私もイベント参加者様とご一緒に百年水をいただき、100年前の時代に思いを馳せながら、口当たりが柔らかくクリアな清水に身も心も洗われるようでした。いつでもこの百年水をいただけるなんて、ご近所にお住いの方が羨ましいですね。
百年水で喉を潤した後、レクリエーションルームに移り、参加者様に向け、私たちMiss SAKEの活動のご紹介と日本酒の楽しみ方について講話をさせていただき、福光屋様オリジナルのショートムービーを鑑賞いたしました。福光屋13代目当主福光松太郎様がシナリオを手掛けられたこちらは、田植えから稲刈り、酒造りまでを2シーズンに渡り撮影し、制作に2年半もかけ仕上げられた力作。純米酒へのこだわり、自然主義への想い、日本ならではの審美観、そして福光屋様の酒造りへの矜持をひしひしと感じる作品で、参加者様と共にすっかり見入ってしまいました。
そして、お待ちかねのテイスティングタイム。今回ご用意されたお酒は
〇蔵元限定 純米大吟醸 金澤
契約栽培した山田錦のみを使用。伝統の技丹念に仕込んだ純米大吟醸。七転び八起きの所以がある郷土人形「加賀八幡起上」をモチーフにした限定デザイン。
〇加賀鳶 純米吟醸
契約栽培の山田錦と金紋錦にこだわり、丹念に仕込んだ純米吟醸。豊かに広がる吟醸香と、やわらかくふくらむ米の旨味がいきたキレのよい飲み口が特徴。
〇黒帯 悠々 特別純米
吟醸仕込みと純米仕込みとでキレのよい芳醇な旨味を持つ辛口に仕上げ、さらに蔵内でじっくりと熟成させた落ち着きのあるまさに「悠々」とした味わい。
究極の食中酒とも言われる福光屋様の純米酒。
お米の旨味、香り、キレのバランスが絶妙で、北陸の魚介類や加賀野菜、金沢おでんなどはもちろん、様々な美食とのマリアージュを堪能することができます。
参加者様もこちらの3種を飲み比べ、どんなお料理に合わせようかと想像を膨らませながら楽しんでいらっしゃいました。
最後は福光屋様直営のSAKE SHOPへご案内し、お土産選び。こちらの「SAKE SHOP 福光屋 金沢店」では、福光屋様の純米酒全ブランドをはじめ、金沢の伝統工芸品、酒器、地元の酒肴、発酵食品、スイーツ、福光屋様オリジナル化粧品などが揃い、何を買おうか迷ってしまうほど大充実のラインナップ。
バーコーナーでは、季節のお酒や糀甘酒、スイーツをいただくことができるので、お酒が好きな方、お酒が飲めない方、お車でいらした方、皆さんで楽しむことができます。参加者様も、どれも魅力的で欲しくなってしまうと、ご自分用、プレゼント用にと、両手いっぱいたくさんお土産をご購入されていました。
今回のイベントでは、岩手県からお越しのお客様と、栃木県からお越しのお客様をご案内させていただきました。
日本酒を媒介とし繋がるご縁に心が温まり、また、福光屋様を通じて、すっかり金沢の虜になってしまいました。
日本の美が詰まった金沢。金沢へ行かれた際は、皆様も是非、福光屋様を訪れてみてください。
心尽くしの笑顔と美酒がお出迎えくださいます。
2023 Miss SAKE 準グランプリ 森川裕希恵