Miss SAKE News/Blog

岡山県立大学にて開催された「OPUフォーラム2024 トークショー」に2024 Miss SAKE 岡山 小野愛理佐が参加させていただきました

皆さま、こんにちは。

2024 Miss SAKE 岡山 小野愛理佐と申します。

5月24日に岡山県立大学にて開催されたOPUフォーラム2024 トークショーに参加させていただきましたので、ご報告です。

OPUフォーラムは、岡山県立大学様が、毎年学内の研究成果並びに企業等の研究内容の展示や学生発表などを行い、教育研究、社会連携活動について情報発信するとともに産学官連携を推進するために開催されています。今年のOPUフォーラムでは「伝統と改革 ―発酵に学ぶ―」というテーマであること、そして2024 Miss SAKE 岡山大会の審査員も務めていただきました沖学長より、トークショーへの参加の機会をいただくこととなりました。

岡山県総社市の緑豊かな古代文化の地にある岡山県立大学は、昨年に記念すべき30周年を迎えられました。今年のOPUフォーラムは31年目となり、「伝統と改革 ―発酵に学ぶ―」というテーマのもと、特別講演及びトークショー、研究展示会のほか、学生と地域企業のコラボ商品を販売するなど、地域の食を楽しむ屋外テントが並んでいました。

トークショー前には、研究展示会を見学させていただいたり、栄養学科の学生の方オリジナルのカレー、地域で大人気のベーカリーと栄養学科発酵微生物学研究室のコラボ商品を楽しませていただきました。

研究展示会では、学生の研究展示が計112件、企業・団体展示が13件ありました。午後からは学生による研究発表もあり、学生奨励賞を決定するコンテストも開催されておりました。

その中でも、特別講演・トークショーについて少し詳しくご紹介させていただきます。

特別講演

【ピンチをチャンスに!ー創業220年企業の挑戦】

– 講師 辻 麻衣子様-株式会社辻本店 御前酒蔵元 杜氏

 

まず、特別講演についてです。

株式会社辻本店様は、文化元年(1804年)に岡山県北の真庭市勝山で酒造業を創業し、今年は220年の節目の年になるそうです。当時は美作勝山藩御用達の献上酒として「御膳酒」の銘(現在の銘柄の由来)を受けていたそうです。蔵元の杜氏は2007年に岡山県初の女性杜氏に就任され、様々なことに挑戦されながら酒造りに励まれている辻麻衣子様。

株式会社辻本店様の覚えておきたい特徴は二点!

①空気中の乳酸菌を取り込む室町時代の製法「菩提酛」のみでのお酒づくり

②岡山県が誇る高品質の酒米雄町米のみでのお酒づくり「全量雄町宣言」

 

江戸から明治、世界大戦など激動の時代を経て令和になった今でも、同じ場所で酒造りを行われています。しかしその過程には、酒造りの師匠の急逝、コロナ渦などがあり、そのふたつの大きなピンチをチャンスに変えながらお酒造りをされてきた杜氏 辻麻衣子様の岡山の地酒を守り抜く想い、そして、革新を続ける努力を学ぶことが出来ました。

 

実は、私は大学一年生の夏休みに課外活動で、岡山県真庭市の発酵を学ぶ合宿に参加し、光栄なことに杜氏の麻衣子様に直接お会いし、蔵見学をさせていただいておりました。当時は約二年前、発酵に興味があり何となく参加した合宿でした。そこで初めて日本酒作りを見学し、麻衣子さんの「御前酒」を始めとする美味いお酒造りの大変さとやりがい、そのカッコよさに感動したのを覚えております。

まさか二年後の今、このような形でお会いすることが出来るとは想像もしていませんでした。改めて辻本店様の歴史の素晴らしさを知ることが出来たとともに、2024 Miss SAKE 岡山として、このような活動をさせていただいていることに感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

 

その後のトークショーでは、実行委員長の保健福祉学部栄養学科の田中教授の司会のもと、沖学長を始めとした5名で「伝統と改革~発酵に学ぶ~」というテーマに沿って、パネルディスカッション形式でお話させていただきました。

 

 

– 沖 陽子学長- 岡山県立大学学長

– 辻 麻衣子様- 御前酒蔵元杜氏

– 磯田 笑理子さん- 宮下酒造株式会社 岡山県立大学卒業生

– 光畑 沙香さん- 岡山県立大学大学院保健福祉学研究科 博士前期課程1年

– 小野 愛理佐- 2024 Miss SAKE 岡山グランプリ、岡山大学グローバルディスカバリープログラム4年

私がお話させていただきましたのは、大きく以下の2点についてです。

①「ナデシコプログラム」で日本酒について学ぶ中で、考える日本酒の魅力について

②Miss SAKEとして活動する中で、日本文化や日本酒の魅力を広く発信する際に意識していること

 

以下内容は、当日のトークショーでお話したものに加え、沖学長、杜氏麻衣子様、磯田さん、光畑さんとの意見交換を経て得られた気づきを加えております。

①「ナデシコプログラム」で日本酒について学ぶ中で、考える日本酒の魅力について

ナデシコプログラムでは、WSET SAKE Level1の資格取得勉強をさせていただいたり、世界各国、地域で日本酒・日本文化のイベント活動された2023 Miss SAKE JAPANの山田琴子さんと直接お話させていただくなど、貴重な時間をいただいておりました。

その中で、私は、「多様な味わいと香り」「杜氏さんの技術と熱量」が日本酒の魅力であると強く感じました。 日本酒の種類や製造方法により、味わいや香りが多岐にわたることで、日本食だけでなく世界の様々な食とのペアリングが出来るのです。また、杜氏さんの手によって作られる日本酒は、地域性や想い、歴史を感じながら楽しむことが出来ます。

加えて、日本酒は、今年の11月ユネスコ無形文化遺産登録認定に向けて日本政府、関連団体様も取り組んでいるように、伝統的な「こうじ菌」を用いて、蔵元の杜氏さんの「手」によって醸されています。技術と情熱が美味しい日本酒の味と伝統を支えていることは、誇れる日本酒の魅力であると思います。

 

②Miss SAKEとして活動する中で、日本文化や日本酒の魅力を広く発信する際に意識していること

日本文化や日本酒の魅力を広く発信する際に意識していることとしては、「親しみやすさ」です。 私はMiss SAKEに出会いナデシコプログラムを受講させていただく度に、日本酒の香り、味わい、そして蔵元様ごとに異なる魅力を強く意識するようになりました。

日本酒は数えられないほどの種類があるため、理解するのにハードルが高いな、、。と思っていた私でも、Miss SAKEに出会い、日本酒を嗜むだけではなく、勉強し、そのハードルは思った以上に高くはありませんでした。それどころか、とても楽しくなっておりました。日本酒の魅力知ることに、楽しさを覚えた私だから、出来ること。

それは、自分の学びを共有し、より日本酒を身近に感じてもらう事。まずは、今まで縁あって繋がることが出来た国内外の友人へ、日本文化・日本酒って知ればこんなに面白いんだ、岡山、岡山の日本酒ってこんなに美味しいだ、と思ってもらえるような発信をしていきたいと考えています。

Miss SAKEとして、そして、任期が終わったとしてもこの気持ちは変わりません。

改めて、このような素晴らしい機会をいただきましたこと、沖学長を始め関係各社の方々、ご来場いただきました方々に感謝申し上げます。とても有意義な時間となり、私自身も新たな学びをいただきました。

まだまだ勉強中ではございますが、これからも日本酒、日本文化を岡山代表として広く伝えられるよう努めてまいりますので、何卒よろしくお願いいたします。

 

2024 Miss SAKE 岡山 小野愛理佐

 

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